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セールスフォースのクラウドと「TeamSpirit」を使い倒す魂のBlog

2013/01/10 17:51:33

【寄稿Cloudforce Japan 2012レポート】パートナーとのエコシステムを大事にし、新しいマーケティング施策にも果敢にチャレンジ

パートナーとのエコシステムでチームスピリットの価値をアピール

2012年12月6日に開催された「Cloudforce Japan 2012」、事前登録者数は12,000を超え、当日の参加者数も1万人にせまるものだったとのこと。セールスフォース・ドットコム CEOマークベニオフの、相変わらずの力強いキーノートセッションのパフォーマンス、さらには米国でも特別セッションで話をした前米国務長官 コリン・パウエル氏、さらには「世界のトヨタ自動車」からは日本を代表する経営者でもある取締役社長の豊田章男氏までもが登壇するという、豪華なメンバーによる講演も行われた。まさに、9月に米国サンフランシスコで開催された「Dreamforce 2012」の「あの盛り上がりと興奮」を、東京にも再現したイベントと言えるだろう。

大きな企業が多く関わるようになったCloudforce Japanだが、個人的にはこの盛り上がりを支えているのは、中小のベンチャー企業やクラウドという新しい世界にチャレンジ精神を持って臨んでいる数多の企業だと思っている。今回は、大手も含まれるがクラウドの世界で元気な企業110社が集い、セールスフォース・ドットコムのパートナーとして展示会場でさまざまなアピールを行っていた。

その元気な企業の筆頭とも言えるのが、チームスピリットだろう。セールスフォース・ドットコムから出資も受け、いま大きくクラウド上のビジネスを拡大しつつある。同社はこれまでシルバースポンサーとしてCloudforceに参加してきたが、今回はいっきにプラチナスポンサーへと格上げ。そのため、展示会場ではひときわ大きなブースを構えていた。

とはいえ、そこで行われていたのは、自社サービスのアピールだけではない。チームスピリットといっしょになってサービスを展開しているブレインハーツ日本技芸バリオセキュア・ネットワークオークニースカイアークという5社のパートナーが、チームスピリットとの連携サービスについて説明を行ったのだ。セールスフォース・ドットコムも顧客、パートナー企業すべてがメリットを享受できる「エコシステム」についてよく話題にする。チームスピリットもまた、自社だけでビジネス展開するのではなく「パートナーとの真のエコシステムを目指す」と荻島社長が言うように、パートナーとの連携によるエコシステムを重視しているのだ。

その際のパートナーとの関係も、たんなる代理店や販売パートナーというものではないとのこと。パートナーと連携することで、顧客へのさらなる価値の向上を目指す。クラウドのサービスは、顧客の声を聴きそれをフィードバックにして常にサービスを改良する。そうすることで顧客の満足度を向上し、良好な関係を維持する必要がある。この顧客の満足度向上を、自社の力にだけ頼るのではなくパートナーと一体になって進めていく。この形は、クラウドビジネスを成功に導く新たなスタイルとも言えそうだ。

もう1つ、イベントも終わりが近づいたころ、展示会場内のデベロッパーゾーンで「Force.com Lightning Talks」が行われていた。これはForce.com開発者によるコミュニティ「Japan Force.com Developer Group(JFDG)」活動の1つ。コミュニティ有志が集まり、自分の興味のあるテーマを短い時間でわかりやすくプレゼンテーションするものだ。夕方のビールタイムに行われたこともあり、ビールを片手に和やかな雰囲気でライトニングトークは行われた。その中でチームスピリットの倉谷氏が「3年目にしてようやくみえてきたパッケージの使い方」と題しプレゼンテーションを行った。個々の顧客の要望をうまく取り込んでサービスをバージョンアップしていくには、パッケージ機能を活用すべきという話。ビジネスの拡大には直接関係しない開発者コミュニティ活動に参加することも、ある意味ではクラウドビジネスにおけるエコシステムにつながるものかもしれない。

ARを使った新しいマーケティング手法にもチャレンジ

チームスピリットでは、今回のCloudforceへのスポンサードを機に、新たなマーケティング施策にもチャレンジしていた。その1つがAR(拡張現実)技術の活用。Webページでの情報発信であれば、テキストや図表だけでなく、アニメーションや動画映像などを活用できる。とはいえ、展示会場のような場では、タイムリーに顧客に動画なりで情報を伝えるのはなかなか難しい。

とくに、展示会場でのカタログ配布やポスター展示などでは、そこからインターネット上の情報に連携させるのは容易ではない。紙のカタログでは、それを読んだところで情報は止まってしまい、それ以降の継続性を確保するのは難しいのが現実だ。ところがAR技術を使えば、それが変革する。いまなら誰でも持っているスマートフォンのカメラを、カタログの図にかざすだけで、その図がアニメーションとなって動きだし、関連動画で使い方を解説するなんてことも可能なのだ。このAR技術を活用することで「マーケティングメッセージの顧客への長期的な残存効果を目指しています」と荻島社長は言う。

実際に、今回のCloudforceの展示会場では、チームスピリットのブースに掲示されていたパネルにスマートフォンやiPadなどのカメラをかざすと、内容を説明するアニメーション動画が動き出すAR技術が採用されていた。さらには、配布していたカタログにも同様の仕組みが組み込まれていた。こちらの場合は、紙のカタログを会社や家に持ち帰ったあとでも、そのカタログの絵にスマートフォンのカメラをかざせば解説動画が動き出し、さらにはすぐに関連するWebページへジャンプすることで、最新のサービス情報の提供ができるようになっているのだ。

今回のAR導入も、文書や図だけでは伝えにくいクラウド上のサービスの良さを、どのように工夫し顧客に伝えればいいかを考えた末のこと。従来型の広告宣伝方法ももちろん効果はあるだろう。それに加え、いまならソーシャルネットワークを利用する双方向コミュニケーション、さらには今回のような新たな技術の採用など工夫の余地はまだまだたくさんある。よかれと思えば新しいものにも次々にチャレンジする。これには、そういったチームスピリットの積極性が感じられた。

谷川 耕一取材&文:谷川 耕一
ブレインハーツ取締役。AI、エキスパートシステムが流行っていたころに開発エンジニアに、その後雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダの製品マーケティング、広告、広報などを経験。現在は、オープンシステム開発を主なターゲットにしたソフトハウスの経営とライターの二足の草鞋を履いている。

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