導入事例紹介:大創株式会社様

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20 大創株式会社 様
DAISO CO., LTD.
代表取締役社長
大塚 雅一氏
本部 経営推進室 課長
衛藤 奈々氏

経営者の潜在ニーズを叶え、社内の技術継承にも貢献
〜クラウド導入による「働き方の可視化」で実現した長時間労働の削減とカスタマーサクセス〜

電化製品や食器などを購入した際に、複雑に組まれた段ボールの緩衝材を目にしたことはないだろうか? お菓子の化粧箱などのなかに、「どうやって作られているのか?」とじっくり見入ってしまうような造形のパッケージ(紙器)を発見する機会も多いだろう。

このような緩衝材やパッケージは、トムソン型と呼ばれる打ち抜き機から生み出されているそうだ。容器としての堅牢性はもちろん、資材を抜いた後の組立工程での作業生産性までも左右するこの抜型の世界は、実に奥深いものだ。

大創株式会社(以下、大創)は、そんな抜型を制作している企業のひとつだ。日本全国に工場を持つだけではなく、アジアを中心にドイツやロシアなど、海外市場においても積極的にビジネスを展開している。同社のような取り組みは、日本国内に存在する同業の中でも、稀な例だという。

熟練職人たちによって蓄積された圧倒的なノウハウを武器に、着実にビジネスを成長させてきた同社。ここで、TeamSpiritがどのように使い倒されているのか? 代表取締役の大塚社長と、経営推進室の衛藤課長に話を聞いた。

熟練職人の技の継承と恒常的な長時間労働という2つの課題を解決する!

「もともと先代は、抜型を使って箱をつくる側の仕事をしていました。そのため、抜型を使う業務を熟知していたので、加工する際に困っていたポイントや、出来上がったパッケージの使い方を理解しているわけです。だから、生産性と品質の向上を両立できる抜型の提案ができる、ここが大創の強みです」と切り出したのは大塚社長だ。

「抜型のオーダーは、トッピングによって無限のバリエーションができる宅配ピザと似ていると思っています。抜型についても、100社あれば100パターンのオーダーがある。ほぼフルオーダーなのです。しかし、言われたものをただ作るのではなく、こうすれば生産性があがります、こうすれば箱の品質が上がります、という提案をするのが大創のポリシーです。
他の抜型メーカーには無い技術部という組織があり、お客様と一緒になって課題を解決するカスタマーサクセスの役割を担うことで、お客様との信頼関係を構築することができています」と、“人財の大創”らしい自社の強みを語る同氏。

しかし、近年、その“強み”である人財に関わる課題が顕在化しつつあったという。

「大創では近年、若手にターゲットを絞った人員補強を進めてきました。そうした中、切実な課題として浮上していたのが、現場で経験を積んできた職人の持つノウハウをいかにスムーズに若手へと継承していくか、ということでした。また、残業代は管理していたものの、どういう理由で残業しているのか、把握できていないことも懸念事項となっていました」と大塚氏は振り返る。

経営者の内なるニーズを引き出して、クラウドの導入を断行

そんな中、最初に目をつけたのがクラウド型の社内情報共有SNS Salesforce Chatterだった。Chatterを使って、ベテランと若手のコミュニケーションを活性化させ、さまざまな情報をChatterに一元化する取り組みを検討したのだ。しかし、これを導入するにあたって、当初は先代社長の反対を受けていたという。

「加工機械などのハードウェアに投資するのであれば、モノができて売上を生むので効果はわかりやすい。しかし、“目に見えない”クラウドサービスに投資して何ができるのか? 何が変わるのか?」という点がその理由だったという。

そこで大塚氏は、Salesforceプラットフォームの強みのひとつである「可視化」に着目。

「経営をする上で、見えるようになったら良いと思っていることは何ですか?」という質問を投げかけた。そして、先代がかねてから課題と感じていた「粗利率を知りたい」という言葉を引き出すことに成功。そこから、原価がいくらだったのか、利益目標にあっているのか、粗利率の悪い仕事をたくさん引き受けているのではないか、といったことを、Salesforceプラットフォームを上手く活用すれば可視化することができる、という踏み込んだ提案をすることができたのだ。

勤怠管理システムの導入で、業務負荷が削減され時間への意識も変わった

そうしてSalesforceプラットフォームの導入が認められた後は、ノウハウの共有を始めとした様々なコミュニケーションがChatter内で行われた。さらに、案件毎の原材料などの原価管理もなされ始め、さらには、TeamSpiritを使った勤怠管理も定着していった。

工場の勤怠管理端末のそばには、出退社の状況がひと目で分かるように表裏の色が異なる出退勤カードと、それを収める手作りの専用ラックが用意されている。

TeamSpirit導入以前、同社では紙のタイムカードで勤怠管理が行われていた。そこに打刻された情報を各工場で紙から表計算ソフトに打ち込んで集計し、残業計算をしてプリントアウト。各部門長が判をついて承認した後、再度本社でまとめて確認し、有給休暇の残日数の照合や給与計算を行っていたという。

紙の勤怠カードの保管もひと苦労。社員が増えるにつれ、総務担当者には高負荷がかかり、毎月残業をしてやり過ごす、という状態になっていたという。しかし、「残業が多いから改善しよう」というより、「残業代をたくさんもらっているから、頑張ってるんやな」という状況だったそうだ。

だが、TeamSpirit導入後はこれが一変。毎日、出退勤打刻と勤務時間の情報がリアルタイムに手元で見られるようになった。そのため、いろいろなことが“見える&分かる”ようになり、時間に対する意識が高まっていったという。

「もらった仕事はとにかくやれ」その考え方をも変えることができた

「TeamSpiritを使うと、いろいろなことが見える化されることがわかりました。そこで、これは良いタイミングだ、ということで『働き方を見える化するよ』と宣言することになりました。幹部会で社長が『長時間労働削減宣言』を発表したのは、2015年7月のことでした」と当時を振り返るのは衛藤氏だ。

今でこそ、長時間労働の是正にはじまる「働き方改革」に取り組む企業は増えているが、2年以上前から問題意識を持ち、行動に移していたことになる。

続けて大塚氏は「当時は、もらった仕事はとにかくやれ、という状況でした。かくゆう私も昔は深夜0時過ぎまで仕事をしていた時期もありました。でもこのままの労働環境ではいけないという問題意識はずっと持っていました。
TeamSpiritを使えば『だれがどれだけ働いているのか』が、リアルタイムにレポートで見られます。そこで、目安として総残業時間が45時間超になったメンバーを素早く把握できるようにし、彼らの状況を確認したり、長時間労働をしなくてすむように働きかけるようにしました。今は、残業の状況を本人や上長に毎日メールでお知らせしたり、Chatterにも投稿したり、といった働きかけをしています」と、同社の取り組みを説明する。

大創では、超過勤務の状況を確認するレポートについて、30時間を超えると黄色、45時間を超えると赤色になるように設定している。

こうすることで、毎日21時前には帰ろう、という「時刻を意識した働き方」ではなく、「(残業する時間が)月で45時間を超えないように、できるだけ20時、できれば19時までに仕事を終わらそう!」という意識が広く社員たちにも芽生えてきたそうだ。

「これまであまり時間を意識してこなかったんだと思います。でも、レポートで可視化されると、部門長も本人もびっくりする。部門長は部下の残業状況について、偏りやバラツキも見えてくるので、仕事を平準化するために話し合いをしたりして改善を行うようになりました」と、衛藤氏は成果を語る。

とはいうものの、「社長は『長時間労働削減宣言』と言うけど、仕事もあるんだから残業は仕方ないでしょ。残業しないで業績が下がっても文句は言わないの?」という声も当初は確かに聞かれた。これに対し、長時間労働削減宣言を説明する際に「仕事の仕方を野球型→サッカー型に変えていこう」という例え話を持ち出し、熱く語ったという大塚氏。

これは、勝敗がつくまで仕事をするのではなく、制限時間のなかで勝敗をつけよう、という仕事の仕方に変える、制限時間の中で付加価値を出そう、得点を挙げていこうという、非常にわかりやすい例えだと言えよう。さらに、このことは会社の経営計画にも記載し、毎月の全体朝礼でも繰り返し話をしているという。

「同じ言葉で言い続けているからこそ、次第に腹落ちしてくる。立場や状況が変わってくると、それをわかってくる人もいる。社長の本気度は伝わるのだと思います」と、衛藤氏の言葉は力強い。

事実、同社では長時間労働削減宣言後も売上は上がっており、効率も上がっている。
これまでの仕事の仕方を続けることが業績維持を保証するとは限らない。また、やり方を変えることが、必ずしも業績に陰をもたらすとは言えないだろう。むしろ、工夫が功を奏して業績を向上させることにも繋がり得る、というわけだ。

「制限があると、どうしたら良いだろうって考えるようになります。制限のなかで生まれる知恵こそが大切なのだと思います。数字は嘘つきません。これは事実なのですから」と、大塚氏の表情は自信に溢れていた。

今後も、TeamSpiritを使い倒していきたいと語る両名。

最後に「例えば、在席情報や出勤状況が一覧で見えると、相手の状況を配慮して連絡手段を変えることもでき、効率的で効果的なコミュニケーションを取ることができます。TeamSpiritには、そういった機能強化にも期待しています」と、衛藤氏。これからも、TeamSpiritの機能を介して技術と職人魂は受け継がれ、お客様にもうひとつ先の満足をもたらしていくことだろう。

お客様概要

大創株式会社 様

設立:1971年9月

事業内容:製品パッケージの製作に使用する「抜型」、および関連資材の製造・販売

URL:http://www.daiso.co.jp/

取材年月:2017年10月

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●導入前の課題
若手にターゲットを絞った人員補強を進める中、現場で経験を積んできた職人の持つノウハウをいかにスムーズに若手へと継承していくか、同時に若手が働きやすい勤務環境の整備が課題となっていた。
●導入後の効果
Chatterを使って、ベテランと若手のコミュニケーションを活性化させ、さまざまな情報をChatterに一元化すると共に、長時間労働を素早く把握できるようにし、長時間労働をしなくてすむように働きかける活動がしやすくなった。
●利用ライセンス数
約 140 ID
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