2015.03.02

【ワークスタイル変革講座】 Sansan株式会社が体現する「これからの働き方」

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チームスピリットは新オフィス移転に伴い、様々な情報を発信すべく新たにセミナールームをオープンしました!

10月8日(水)には第一弾セミナーとなる「ワークスタイル変革講座」を開催。基調講演にSansan株式会社の角川取締役を迎え、急成長企業が実践する新しい働き方についてたっぷりと語って頂きました。

今回はSansan株式会社が挑戦する「新しい働き方」について、講演内容を要約してお届けします。

角川 素久 氏角川 素久 氏
Sansan株式会社 取締役 CWO(Chief Workstyle Officer)

クラウド名刺管理サービスを通して顧客の働き方を革新するとともに、自分たちも新しい働き方に挑戦する

●Sansan株式会社のミッション

当社は法人向けには「Sansan」、個人向けには「Eight」というクラウド名刺管理サービスを提供しています。ビジネスでの出会いには必ずと言っていいほど名刺交換が伴いますが、いつ誰が誰と名刺交換したかといった情報は社内で共有されることが少なく、貴重な人脈情報が企業の営業活動に上手く活用されていないという問題があります。皆様も、もしかしたら心当たりがあるのではないでしょうか。

当社のサービスは、社内の名刺を一括管理し人脈情報を大切な資産として活用することで、お客様の営業活動を変革していこうというコンセプトで展開しています。現在は、業界問わず2,000社以上のお客様に導入して頂いております。

「ビジネスの出会いを資産に変え、働き方を革新する」というのが当社のミッションです。このミッションには「サービスを通じてお客様の働く環境、ビジネス環境を変えていきたい」という想いがこめられている一方で、「自分達自身も既成概念にとらわれない革新的な働き方に挑戦していこう」というメッセージも込められています。

本日は、そんな当社が取り組む新しい働き方についてご紹介したいと思います。

Sansan株式会社

●世界初の「働き方最高責任者CWO(Chief Workstyle Officer)」

当社は徳島県神山町の古民家サテライトオフィスや在宅ワークの推進など、新しい働き方に積極的に挑戦してきました。最近では、これらの取り組みについて各種メディアで取り上げられることも増え、本田直之さんの著書「新しい働き方」でも、革新的なワークスタイルを提供する日米20社のうちの1社として紹介して頂きました。

もともと当社には社員のパフォーマンスが最大化するような環境作りをしていこうという雰囲気はあったのですが、本やメディアでの取材をきっかけに、改めて自分たちの取り組みが会社の良い文化や社風を作ることに非常に役立っていること、また当社の事業を成長させる原動力になっていることを強く感じました。

そこで経営レベルで「働く環境作り」に取り組むべく、昨年CWO(Chief Workstyle Officer)というポジションを設置しました。恐らくこの肩書をもっているのは、世界で私だけなのではないでしょうか(笑)。

スタートアップのベンチャー企業は、よく勢いで新しいことを始めたりしますが、どんなに良いことでも、本業と関係ないことを続けるのはなかなか難しいことです。当社は重要な経営戦略の一環として「働き方の革新」に取り組んでいきたいと考えています。

Sansanが実現している3つの革新的ワークスタイル:「Sansan神山ラボ」、「在宅勤務」、「オンライン営業」

では、そんな当社が取り組む革新的な働き方について、いくつかご紹介したいと思います。

●Sansan神山ラボ ~誕生のきっかけ~

「Sansan神山ラボ」は徳島県神山町の山間にあるサテライトオフィスで、2010年10月にスタートしました。古民家を借りてオフィスにしているので、ハンモックに揺られながら考え事をしたり、庭先で仕事をしたりとのんびりとした雰囲気のなか、自由なスタイルで仕事をすることができます。

神山町はいわゆる過疎の町で、65歳以上が人口の半数を占める限界集落です。なぜそんなところにオフィスを開設することになったのかというと、2010年9月に当社代表の寺田が友人に誘われて偶然神山町に遊びに行き、そこでNPO法人グリーンバレーの理事長である大南さんにお会いしたのがきっかけです。

代表の寺田は起業前に勤務していた三井物産で、シリコンバレーに駐在していたことがあり、自然豊かな場所でこそクリエイティブなものが生まれるのではないかという思いをずっともっていました。

そんなときに「日本の田舎をステキに変える!」というミッションに掲げ、徳島県神山町で各種事業を展開している大南さんに出会い、「古民家をお貸しするのでそこでサテライトオフィスをやってみたらどうか」というご提案を頂いたのです。

最初は「東京のIT企業が過疎の町に進出するのであれば、何かしら地域の発展にも貢献しなくてはいけないのではないか」という思いや「日本の社会問題解決の一助にならなくては」という思いから、迷う気持ちもあったのですが、大南さんから「難しいことは考えず、まずは御社の本業が東京と変わらず神山でも実現できることを証明してみて下さい」というお言葉を頂き、まずはやってみようというところから始まりました。

ということで、当社は神山ラボを地域貢献や社会貢献のためではなく、純粋に「生産性をあげる」ために立ち上げ、現在に至っています。

●Sansan神山ラボ ~メリット・デメリット~

神山ラボはエンジニアの創造性や生産性を高めるべく、現在も主に開発拠点として活用しています。4年やってきた結果を正直にお伝えすると、仕事の生産性は上がった面もあれば下がった面もあるかな、と感じています。

エンジニアはプログラミングを行っている時間が非常に長いので、集中出来る環境が何よりも重要だろうと考えていたのですが、実はそうでもないんですよね。

チームで開発しているので、仲間とのコミュニケーションも必要不可欠です。最近はチャットツールも色々ありますが、Face to faceじゃないと難しい面もありますし、5人のチームで1人だけ神山在籍となるとなんとなく孤立感を感じてしまうということもあるようです。

また神山オフィスは単なる民家なので、自分で家事をこなさなくてはなりません。田舎なので、外食しようにもラストオーダー夕方5時だったりするんですよね(笑)。自炊の煩わしさなども考えると、プラスの要素ばかりではないのかなと考えています。

大きなメリットとしては、神山に滞在した社員がみんな元気になって帰ってくるということです。神山滞在は希望制で、最低2週間滞在することが条件になっています。

もちろん自由な環境で遊んで帰ってくるというわけではありません。もしかしたら通勤時間などがない分、神山にいるほうが労働時間は長いかもしれませんし、目が届かない場所で働いているので結果は成果物でアピールするしかありません。しっかりと自己管理をして結果を出さなくてはいけないので、ある面では厳しい環境でもあると言えます。

ではなぜみんなが元気になって帰ってくるかというと、やはり「転地効果」なんですね。場所が変わるだけで五感が刺激され、集中力や発想力が増すという効果があるようです。自然豊かで空気が綺麗、通勤がないので、リラックスして働けますし、生活も規則正しくなります。近くに温泉もありますし、職住一体で睡眠時間も増えるので、心も身体も元気になるようです。

●Sansan神山ラボ ~活用事例~

現在Sansan神山ラボには2名の常駐社員がいます。1名は家族で東京から移住し、もう1名は徳島県内から採用を行いました。2名ともエンジニアです。

常駐メンバーのほかに、東京の社員が長期で滞在することもあります。1ヶ月ほど神山に滞在して集中開発を行ったりしています。その他には部門やチーム単位で2泊3日程度の合宿を行ったり、家族で滞在したり、新入社員研修に使用したりしています。

一つ面白い活用事例をご紹介すると、神山ラボで法人営業をやっていたことがあるんです。

後ほど詳しくご紹介しますが、当社では営業活動から契約後のフォローまでのプロセスをオンラインで行う営業スタイルが定着しています。そのオンライン営業の最初の実験の場となったのが、神山なのです。

当社も以前は営業先に訪問していたのですが、全国から問い合わせがあるなかその全てにお答えすることが難しく、お断りするケースがいくつもありました。非常にもったいなく、心苦しかったのですが、オンライン営業であれば全国をフォローできるのではないかと思い、早速神山に営業マン2名を派遣し実験を始めました。驚くほどの成果があったので、これは東京でも成功するだろうと確信し、本格導入することになりました。

現在は東京を拠点にオンライン営業を行っています。

●在宅勤務制度「イェーイ」

神山ラボと並ぶ、当社のもう1つのリモートワーク制度に在宅勤務があります。当社の在宅勤務にはいくつか種類があるのですが、その1つが在宅勤務前提での採用制度です。現在数名が地方で在宅勤務しています。

一人ひとり事情は異なりますが、それぞれ採用段階で地方に残って仕事をしたいという希望がありました。どの社員も非常に優秀で是非当社に参画してほしいと思ったので、そのまま地方で働いてもらっています。転勤せずに希望通りの勤務ができるという選択肢を用意することで、優秀な人材を採用しやすくなったと感じています。

もう1つが「イェーイ」という在宅勤務制度です。これは週に1回だけ、集中して仕事したい時に在宅ワークができるという制度です。ワークライフバランスを保つためというよりは、絶対的に成果があがるという時のみ使用できる制度です。当社の在宅勤務制度はあくまで「生産性があがる」ということが大前提となっています。

●オンライン営業

そしてもう1つご紹介したいのが「オンライン営業」です。

当社では全国のお客様にテレビ電話を使った営業活動を行っています。先ほどもお話しましたが、神山で成果が出たので東京でも展開しようということで、一時期営業マンは客先訪問禁止にしました。隣のビルのお客さんにもオンラインで営業しなさいと(笑)。劇的に何かを変えるときは、中途半端ではいけないと思うんですね。まずは極端なことでもやってみようと。最近ではケースバイケースで訪問も行うようになりましたが、基本はオンライン営業です。

社内には防音材を張ったオンライン営業ブースがあって、そこで全国のお客様と商談を行っています。

お客様はブラウザだけあればよく、約束の時間に営業マンが送ったURLをクリックしてもらえればブラウザ上で会議ができます。

最初は戸惑いもあったようですがお客様からの評判もよく、移動時間や交通費が大きく削減でき、1日の商談数も劇的にアップしました。非常に大きな効果を感じています。

●「転地効果」を実現した新オフィス

そのほか2014年3月に移転した表参道の新オフィスは、世界中の珍しい観賞植物を集めたり、ハンモックを置いたりと自由で居心地のよい空間づくりを目指しました。神山で感じた「転地効果」を東京でも実現したいという思いから様々な要素を入れ込み、2014年度の日経ニューオフィス推進賞を頂きました。

このように当社では人が働く環境を重視し、新しい取り組みを推進しています。パフォーマンスを最大化できる環境を一人ひとりが選べることで、会社全体の生産性が向上することを強く実感しています。

Sansanの革新的な働き方を支えるTeam Spiritのソリューション

●Team Spiritの勤怠管理と工数管理を導入して、社内システム全てのクラウド化が完了

さて最後にTeam Spiritのお話をしたいと思います。

Sansan株式会社/Team Sprit

当社はクラウドサービスを提供している企業ですので、社内システムのクラウド化にも積極的に取り組んできました。

ただ、勤怠管理と工数管理だけは満足できるサービスになかなか出会うことができず、かなり長い間紙とエクセルで管理するという状態が続いていました。

そんななかTeam Spiritと出会い、機能が当社のニーズとマッチしていること、UIが優れていること、裏側がセールスフォースなのでカスタマイズも可能なことから導入を決めました。

Team Spiritを導入することによって、社内システム全てをクラウド化することができました。我々のようにリモートワークに積極的に取り組んでいる企業にとって、これがどれだけ効果的かというのは簡単に想像していただけるのではないかと思います。非常に満足して使用しています。


編集後記

Sansan株式会社が挑戦する革新的な働き方、いかがでしたでしょうか?
Sansan社が世の中に新たな価値を提供し続ける秘訣は「ワークスタイル」にあるようですね。自由な分、責任が伴う環境。こういった働き方を実現できるのも、プロフェッショナルな人材が揃う組織だからこそのことではないかと感じました。
今後どのような取り組みをされていくのかも、とても楽しみですね。

text:大澤 香織


スペシャル講演ムービー

Sansanが体現する「これからの働き方」
Sansanが体現している「これからの働き方」や「ビジネスの出会いを資産に変え、働き方を革新する」ベンチャー企業の働き方がどんなものかをビデオでご覧いただけます。

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