2018.03.05
「公正」を考える(2)
行動経済学では、私たちヒューマンが「公正さ」を重視することをさまざまな実験を通して証明してきた。ここではその一例を挙げることで、企業と消費者、企業どうし、さらに経営者と社員であっても、公正な取引、公正な対応がいかに重要かについて論じる。
「働き方改革」がもたらす変化は、“働き方の変化”だけじゃない。現場に訪れる変革に、私たちはどのように対応し、どう適応するべきかーー。 これからの時代の働き方を考えるうえで役立つ新たな価値観や考え方を知ることで、「働き方改革、“その先”」の時代を楽しくすごすヒントを模索します。
2018.03.05
行動経済学では、私たちヒューマンが「公正さ」を重視することをさまざまな実験を通して証明してきた。ここではその一例を挙げることで、企業と消費者、企業どうし、さらに経営者と社員であっても、公正な取引、公正な対応がいかに重要かについて論じる。
2018.02.23
ICTの発展は、今後どのように人間の行動パターンと社会全体を大きく変え、社会問題を解決していくのか?ここでは、IoTという第4次産業革命のコア技術とGPS機能を応用したバイクシェアサービスを例に挙げ、未来の消費スタイルや働き方について考えてみたいと思います。
2018.02.16
「セキュリティ問題」「新しいシステムに移行することの難しさ」などから大企業を中心に「クラウド化」に二の足を踏むケースは少なくなかったクラウド化ですが、ここにきて、大企業にもクラウド化の波が訪れているようです。「いつでも、どこでもビジネスができる環境が容易につくれる」ということは、もはや珍しいものではなくなっていると言えるでしょう。そこで今回は「クラウドサービス利用が働き方改革を加速させる理由」について考察してみます。
2018.01.26
ノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラーの貢献に「公正(フェア)」の考え方の一つを提示し、公正が損失回避や保有効果と密接な関係があることを明らかにした点が挙げられる。ここでは、セイラーの実験を紐解き、企業にとって無視しえない重要な視点である「消費者の価格に対する公正感」について考える。
2018.01.25
インターネットの普及によって様々なものが評価されるようになり、私たちの購買行動は大きく変わりました。買い物をしたり飲食店を選んだりする時にユーザーによるレビューやレーティングを参考にするのは最早必須といってもよくなってきています。このようなレビュー&コメントによる評価のシステムは、さらに加速されその範囲が広がりつつあります。
2017.12.18
今年度のノーベル経済学賞を受賞したセイラーと共同研究者であるキャス・サンスティーンの発案である「ナッジ」は、「背中を押したり、肘で軽くつつく」といった意味であり、選択肢をうまく設計・配置することによって、人の背中を押すように、人々に適切な選択をさせることやその手法を指す。ここでは、これをうまく使うことで、人々の健康や財産、幸福に関する意思決定を改善することができるという点について論じる。
2017.11.14
今年度のノーベル経済学賞は、シカゴ大学のリチャード・セイラー教授に授与された。行動経済学のもっとも重要な基盤は、限定合理性、つまり人間は完全に合理的に判断してものごとを決めるのではないということである。ここでは、限定合理性の中でも、人のお金の考え方や決め方に大きくかかわる「メンタル・アカウンティング」について考えてみよう。
2017.10.16
私たちは、お金を売買を仲介するためや価値を貯えたりするための「道具」であるとは考えていない。お金には魔力があり、その価値を錯覚することすらある。さらに、お金は「ドラッグ」と似た作用すら及ぼすかもしれない。では、私たちはお金とどう向き合うべきか? 例証を元に本稿で論じてみる。
2017.10.05
名目的な給料が100万円から200万円に上がったとしても、物価も同じく2倍になってしまえば、実質的には購買力になんらの変化はなく、購買行動も変わらないはずである。しかし、実際にはそれ以上の需要増加が生じることが多い。貨幣錯覚はまさしく非合理的だと言えよう。このようなフレーミング効果の一種を行動経済学の視点から考察する。
2017.08.28
成果主義はうまく行かないとしばしば言われるが、その原因や弊害の一端はどこにあるのか? 意識的または無意識に何かを想起させる「プライミング効果」の理論を用いて、「お金をプライミングされると、人の行動がどう変わるのか?」という発想から理由を考えてみる。