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2017/10/24 17:00:00

働き方改革で注目される時間単位年休とは?

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●時間単位年休とは?

時間単位年休という制度をご存知ですか?

時間単位年休とは、時間単位有休という場合もありますが、平成22年4月に施行された改正労働基準法で導入された、1年に5日分を限度として時間単位での年次有給休暇の取得を認める制度です。

文字通り、これまで日単位または半日単位でしか取得できなかった有給休暇を、時間単位で取得できるようにしたものです。

例えば、朝2時間ほど銀行や役所によってから出勤したいという場合、フレックス勤務の人であれば特に気にすることはありませんが、固定労働時間制で働いている人であれば、多くの場合半休を取得して用事を済ませる必要があったのではないでしょうか?

本当は2時間だけ休みが欲しかったのに、3時間や4時間も休むことになり、せっかくの有給休暇を無駄にしたと感じる人もいるのではないかと思います。

時間単位年休があれば、1時間単位で有給休暇を取得できるので、実際に用事にかかった2時間を有給休暇として取得すれば、社員にとっても有給休暇を有効に使えることになりますし、雇用者としても従業員の満足を高めることができ、労使双方にとってメリットがありそうです。

しかしこの時間単位年休はこれまでのところあまり普及していませんでした。厚生労働省の平成27年の調査結果によると時間単位年休を導入している企業の割合はまだ16.2%に留まっています。

ところが、最近この時間単位年休ににわかに脚光が当たってきたようです。原因は、そう、「働き方改革」です。

●働き方改革で導入が加速

いくつか具体的な事例を見てみましょう。

三井ダイレクト損害保険では、「社員一人ひとりの"働く時間(アウトプットする時間)を削減"し、"新たな時間(ゆとりある時間、インプットの時間)を創出"することにより『ワーク・ライフシナジー』の発揮を促し、社員の持続的な成長(仕事=アウトプットの質・量の向上)と幸せを同時実現する」ことを目指して働き方改革を進められていますが、2017年10月からは新たに時間単位年休(年間5日間、最大35時間)を導入し、「育児、介護、通院、公的手続きなど社員の多様な事情に応じてより柔軟に休暇を取得」できるようにしました。

また、今年の初めにはキッコーマンも時間単位年休を導入し、従業員の多様な働き方を支援することを発表していました。育児や介護以外でも「歯科医予約が13時半にあるときや、市役所に行くときなどに柔軟に利用できるので、従業員の評判は良い」(キッコーマン)ということです。

これらは大企業の事例ですが、時間単位年休は中小企業でも導入できる制度ですし、人材に限りがある中小企業にこそこの制度のメリットがあるのではないでしょうか?

●時間単位年休制度の概要

まず簡単に制度の概要を確認しておきましょう。

1. 導入には使用者と事業場の労働者の過半数代表との間の労使協定が必要。

具体的には労使協定では以下を締結する必要があります。

 ①時間単位年休の対象労働者の範囲
 ②時間単位年休の日数(5日以内の範囲)
 ③時間単位年休1日の時間数
 ④1時間以外の時間を単位とする場合はその時間数

2. 時間単位年休は年間5日まで。繰越し分も含めて年5日以内。

時間単位年休は、年間5日までと定められています。当年度に時間単位年休を消化できなかった場合、1日未満の端数であっても翌年に繰越すことはできますが、時間単位年休で付与される年休の日数は繰越分を含めて5日以内となります。

3. 1日分の時間数は所定労働時間を基に算出。端数は切り上げ。分単位の取得は不可。

例えば、所定労働時間が7.5時間の場合、1日分の時間数は8時間となります。時間の単位は必ずしも1時間単位である必要はなく、2時間や3時間単位も可能です。但し、1時間未満の分単位での付与や取得はできません。

4. 時間単位年休を導入しても半日単位の年次有給休暇には影響なし。

時間単位年休を導入しかたらといって、半日単位の有給休暇を廃止する必要はなく併用することができます。半日単位の有給休暇に、時間単位年休のような日数の限度はありません。

以下の表は、所定労働時間が1日8時間で、20日の年休があり、時間単位年休を5日まで取得できる場合の運用イメージです。

これら以外にも、対象となる労働者の範囲や時季変更権の考え方など押さえておくべきポイントはあるので、実際に導入される場合には、社労士の方など専門家とご相談ください。

●時間単位年休のメリット

すでに、事例等で時間単位年休を導入するメリットが明らかとなっていますが、改めて整理しておきたいと思います。

1. 年次有給休暇の有効活用

すべての従業員にとって時間単位年休は、年次有給休暇を有効に活用する上でとても便利な制度です。朝ちょっと銀行に寄ってから出勤したい。私用でどうしても1時間早めに仕事を切り上げたい。日中、通院のため2時間退社したい。子育てや介護に関係がない人にとっても、時間単位年休は、それほど周りの人に気兼ねせずに取得でき、時間活用の幅を広げてくれる制度なのです。

2. 育児や介護の支援

ましてや子育て中の夫婦や介護が必要な親を持つ従業員にとっては、時間単位年休は仕事と私生活とのバランスを保つために強い味方となってくれることでしょう。

3. 時短勤務明け後の補完として

また、子供が3歳を過ぎて時短勤務ができなくなった場合などには、夫婦で時間単位年休をうまく活用していけば、子育ての大変な時期を乗り越えていけそうです。時短勤務の場合、一般的に受け取る給料が減ってしまいますが、時間単位年休は有給休暇なので給料が減ることもありません!

4. 社員エンゲージメント

時間単位年休を導入して、従業員の多様な働き方を支援することは、女性活躍や働く社員の会社に対するエンゲージメントを高めることにもつながり、会社として優秀な人材の確保や生産性の向上にも貢献するでしょう。

●時間単位年休のデメリット

時間単位年休を導入する上でデメリットはあるのでしょうか?

デメリットとしては、やはり有給休暇の管理や給与計算が煩雑になるということでしょう。紙やスプレッドシートで休暇管理をしていたのでは、労務管理者の残業が増えてしまうことになりかねません。

対策として、有給休暇の時間管理を容易にするために時間単位を2時間にするなどということも考えられますが、それではせっかくの時間単位年休のメリットが少なくなってしまいます。

時間単位年休を導入する上では、それに対応した勤怠管理システムを導入すること(導入されていること)が重要になります。

●TeamSpiritを使って時間単位年休を導入


TeamSpiritの勤怠管理機能は時間単位年休にも対応しています。最近では、働き方改革を推進するために勤怠管理システムを見直し、TeamSpiritを導入される企業が増えていますが、そのような企業ではTeamSpirit導入のタイミングで時間単位年休を導入されるケースが増えています。

また、時間単位年休の導入にあたっては、他の有給休暇との兼ね合いや、運用方法など事前に十分な検討をしておくことが重要となりますが、チームスピリットでは専門のコンサルティングチームが事前に要望や要件を伺って、お客様にあったシステムの導入及び運用の支援をさせていただいています。

勤怠管理システムの導入や変更をご検討されている方は、ぜひチームスピリットまでお問合せください。

<参考にしたサイト>

https://business.bengo4.com/category4/practice544
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/faq_kijyunhou_16.html
http://www.mhlw.go.jp/topics/2008/12/dl/tp1216-1l-04.pdf
http://news.mitsui-direct.co.jp/press/20170927/index.html?id=40294
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00414986

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