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2018/05/10 12:00:00

【シンガポールからみた働き方改革】シックリーブ(病気休暇)導入の勧め

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チームスピリットの海外拠点があるシンガポールより、今後不定期で『シンガポールからみた働き方改革』ブログをお届けします!

日本で働き方改革が国民的な運動となった要因でもあり、改革の一つの柱でもある、「長時間労働是正」に関しては、その実現のための施策として、厚生労働省から以下のような法案が今国会で提出されています。

  1. 時間外労働の上限規制の導入

  2. 中小企業における月60時間超の時間外労働に対する割増賃金の見直し

  3. 一定日数の年次有給休暇の確実な取得

  4. 労働時間の状況の把握の実効性確保

  5. フレックスタイム制(清算期間)の見直し

  6. 高度プロフェッショナル制度の創設

  7. 勤務間インターバル制度の普及促進

など

こうして法案を並べてみると、施策は多岐に渡っていますし、勤務間インターバル制度のような新しい考え方も含まれており、法律の施行によって働き方改革の前進が期待できそうです。

ただ、このリストを改めて見て、ふと、「なぜシックリーブ(病気休暇)の導入が含まれていないのだろう」という疑問が湧いてきました。

Googleで「シックリーブ」を検索してみても、政府の働き方改革の議論の中でこのテーマが議論されていたような記事は見当たりません。「シックリーブ 厚生労働省」で検索したところ、2014年2月3日に労働基準局労働条件政策課で実施された「第108回労働政策審議会労働条件分科会」の議事録に、シックリーブに関する発言が見られましたが、特に深掘りされた議論は行われていないようです。

個人的には、勤務間インターバル制度よりもシックリーブの方が諸外国でも一般的であり、日本に進出している外資系企業でもこの制度を導入しているところは多いため、もっとシックリーブの議論があってもよいのではないかと感じています。

ちなみに、日本でも、公務員には病気休暇が認められており、年間最大90日(!)、場合によっては延長もできるという恵まれた制度となっています。

シックリーブ(病気休暇)とは

シックリーブとは、簡単に言えば、年次有給休暇とは別に付与され、病気や怪我のせいで就業が困難な時に取得できる有給休暇のことです。EU諸国やオーストラリア、シンガポールやマレーシアなど多くの国や地域で法律として定められています。米国でもカリフォルニア州で最近導入されているようです。

付与される日数や、未使用のシックリーブの翌年への繰越などは、国や州の法律によって様々ですが、例えば、筆者が現在住んでいるシンガポールの法律では、ざっくりと以下のようになっています(細かな説明は省略します)。

  1. 1年間に14日のシックリーブ(外来場合の有給休暇)と、この14日を含め最大60日のホスピタライゼーションリーブ(入院の場合の有給休暇)が付与される。

  2. シックリーブを取得した場合は、会社指定の病院か公立病院などの診断書の提出が必要となる。

  3. 未使用のシックリーブを翌年に繰り越すことはできない。

通常風邪を引いたり、インフルエンザにかかったりして病欠したい場合には、14日間のシックリーブを使って有給で休むことになります。したがって、普通に健康な人であれば、14日間もあれば十分であり、年次有給休暇を病気になったときのために取っておく必要はありません。

日本人が有給休暇を取得しない最大の理由は、「緊急時のために取っておく」(エクスペディア調べ*)ということですので、シックリーブがあれば、有給休暇の取得率は上がり、ワークライフバランスの改善にも効果的なのではないかと思います。

もちろん、シックリーブを導入することは経営者にとっては社員の稼働時間を減らすことに繋がるため、一時的には生産性を下げる要因にもなるかもしれませんが、一方で社員のロイヤリティやエンゲージメントを上げ、健康を増進することによって、生産性を上げる効果も期待できます。

TeamSpiritでのシックリーブ設定

TeamSpiritでは、シックリーブを新規の休暇として作成し、年次有給休暇とは別に日数管理することができます。

① 管理メニューの休暇一覧で「新規追加」ボタンを押して、休暇を新規作成する。

② 休暇編集の画面で、休暇名など必要な項目を入力する。その際、「有休消化」のチェックを外し、「日数管理」にチェックを入れる。

③ 勤務体系一覧でシックリーブを付与する勤務体系を選択し、「休暇の設定」でシックリーブを追加する。

④ 社員一覧で、シックリーブ付与対象となる社員を選択し、シックリーブの日数と有効期限を設定する。

⑤ 社員は、休暇申請でシックリーブを選択し、申請する。

いかがでしたでしょうか?TeamSpiritを使えば、簡単にシックリーブを作成して、運用を開始することができます。

たとえ、付与するシックリーブの日数が4日とか5日であっても、社員にとってはそれがあることによる安心感はとても大きいと考えられます。働き方改革を推進する上で、一度検討されてはいかがでしょうか?



* エクスペディアの調査結果より引用

https://welove.expedia.co.jp/press/31575/

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